芳醇で癖のない心を落ち着かせる高い香りと、
渋みを一切感じさせない味わい深い甘みが、
飲む人の心を和ませほっとさせます。
熱い淹れたてが美味しいのは言うまでもなく、冷めてもおいしく、冷めると一段と甘さが増します。
茶湯を口に含み飲み込むと、のどの奥から鼻に向って回香の高山気が強く感じられます。
自然と「うまい!」の声を発してしまいます。
茶湯の色は何煎めでも黄金色で綺麗です。
手摘みの1芯3葉の茶葉を丹念の揉みこみ、直径5~10ミリ程度の半球型の球状をなしています。色は翠緑色で香気高いお茶の葉です。
フルーツや花を感じさせるいい香りがします。
標高1600m以上の高山地区で、杉や竹などの森に囲まれて育まれる杉林渓茶。
茶園は午前中には朝の強い日差しにより気温が上昇し、午後には茶園は完全に霧に覆われます。
霧は夜まで晴れることはないので気温は下がったままで上がりません。
杉林渓高山茶の茶葉は日中の豊富な日光を吸収して、アミノ酸や炭水化物などの成長に必要な養分を生産します。この養分がお茶の味を構成する成分です。
夜は気温が低いので茶葉は養分を消費することなく茶葉内部に蓄えたままです。この繰り返しですので、杉林渓高山茶の茶葉はうま味成分がいっぱい詰まった茶葉に育ちます。標高が高いので収穫は困難を極めます。
そのため杉林渓高山茶の収穫は春と冬の年2回のみです。